僕らが毎日やっている最強の読み方 / 池上彰、佐藤優

・雑誌や書籍などを読むことは「目的」ではなく「手段」である。インプットしたことをアウトプットしなければ意味がない。

・世の中を知るには新聞、世の中を理解するには書籍がベースである。土台となる知識は教科書や学習参考書で学ぶ。

・新聞は1社だけだと、その新聞社のバイアスになかなか気づかない。2紙以上を読み多角的な情報収集を行う。新聞社にはそれぞれの立場や姿勢がある。

・記事の中身を読むのではなく、見出しを中心に目を通し、気になった記事に関しては詳細を見る。

・日本の媒体だけでなく海外の媒体にも目を向ける。そうすることで、日本であまり取り上げられない海外のニュースや日本のことも客観的に知ることができる。

・知りたいことだけを知れるのがネット。雑誌は興味や関心、視野を広げてくれる。ただし、娯楽で読むもの。

フォーリン・アフェアーズ・レポートはアメリカの立場や外交政策を知るには格好の媒体である。また、国際情勢も知ることができる。

・日本語で読めるものはまず日本語で読む。本当に気になったものは原文で読めばいい。

・世の中の多くの人が関心を持つ問題に関しては、関心を持つこと。

・ネットでの多くの情報が2次、3次情報であることを理解しておく。

・良い本に出会うためのコツは本をたくさん買うこと。だから迷ったら買う。

・本を読んだらそれでおしまいにせず、その内容お自分の中できちんと消化する時間が必要である。

・外国語学習に必要なのは「モチベーション」「時間」「お金」

 

 

<所感>

著者の二人がどのように知識を蓄えているかの方法論が書かれている書籍であった。二人とも日本人であるが、海外のテーマを仕事上取り扱うということもあり、媒体が日本のものだけでなく、海外のものにも目を通すということであった。

(これからの行動につなげたいこと)

・1日5分でもいいから新聞2社に目を通す習慣を持つ。

・日本の媒体だけでなく、アメリカのCNNやイギリスのBCCにも目を通し、世界で起きているニュースを知ること、日本に関するニュースを見てどのように評価されているを知る。(例:ウォールストリートジャーナル日本版、フォーリン・アフェアーズ・レポート)

・何か新たに知りたいと思ったとき、あるいはわからないことに関しては参考書や基礎の本から初めて、基礎知識を固める。

・インプットだけにとどまらず、アウトプットできるようブログなどで自分の言葉で書き出す。

イーロン・マスク 未来を創る男 / アシュリー・バンス

・生涯の職業として人生をかける

・世界にどれほどの影響力をもつのか

・成し遂げられないなら死ぬしかない

・社員が一日20時間働いたと思ったら、イーロンは23時間働いている

・自分の基準でない仕事をする社員はクビにする

・人類の進歩に貢献すると考えられる技術であれば、彼はとことん追求する

 

<所感>

とにかくモーレツに働く人物、そのように感じた。上記も記載したが、結果をこだわるあまり、社員を簡単に首にする。

根底にあるのは「世界を変える」、そうしたところにあるのではないかと感じた。影響力の小さな仕事ではなく、世界にどれほどの影響力を持つのかという指針があるからこそ、電気自動車の開発やロケット開発、太陽光発電などに参入したのだと思う。

彼にとって、仕事=人生、それが当たり前のように思える。だから、できれば食事や睡眠がなければいいのように思っていることだろう。

この世に生を受けたからには、全力で生き抜く、不可能と思えることに挑戦する、そうした生きることに対する貪欲さというものを最も感じた。

LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略 / リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット

・世界的な平均寿命の伸び

⇒10年ごとに2~3年の平均寿命の伸びがある。日本では、2007年に生まれた子どもの半数が107歳より長く生きると予想されるが、これは今後も伸びていくだろう。

・平均寿命上昇の要因としては、健康、栄養、医療、教育、テクノロジー、衛生、所得といった多分野での改善が関係している。

・3ステージモデル(教育⇒仕事⇒引退)は崩壊しつつある。

・技術の進歩により、従来の雇用もなくなってくる(AIや3Dプリンター)

イースタリンのパラドックス⇒豊かな人ほど幸福な傾向はあるが、国の平均所得と国民の平均的な幸福度の間に直接の関係は見られない。つまり、所得以外の要因が人々の幸福感を左右していることになる。

・一つの分野の専門技能を習得するだけでは、長い勤労人生を通して生産性を維持できなくなるだろう。

・今までよりも広く多様性に富んだ人的ネットワークに触れることで、視点が変わる。

・マルチステージの人生を前提にし、年齢を基準にするのはやめる。

 

 

本書は、世界的に平均寿命が伸びているということを前提にしたうえで、人生を100年として生きる計画を立てるということがメインテーマだと感じた。

〇歳で引退して、△歳まで生きるとするなれば、どれくらいの引退資金が必要なのか、そうした長期スパンで物事を考えることが必要だと感じた。「資金計画」という言葉は頻出しているため、経済的な面でもプランを立てる必要がある。

仮に30歳で次の仕事への移行段階と考え、1年ほど休暇を取ることも長い人生の中で今後あってもいい考え方となってくるのではないかということも感じた。本書では、「アルゼンチンとチリを旅し、そこでラテン文化を知り、スペイン語を身に着ける」ということが挙げられており、そこからビジネスにつなげることも選択肢の一つである。

今までのように就職して、老後を迎えるという慣習ではなく、100年という人生をいくつかの段階を設けて歩んでいくことが新たな生き方であると感じた。

例えば引退後に海外で学校を作っている夫婦もあったり、何歳でどういった段階を進むかという固定観念は取り払っていかないといけないということも感じた。

まずは、将来の大まかなプランについて考えることが第一歩であると思う。

 

マルチステージの人生を前提にし、年齢を基準にするのはやめる。

最強の働き方 / ムーギーキム

・メールは即リプライ

⇒メールを瞬時に返すことには、いまある仕事を後回しにしない自制心、何事も締め切り寸前ではなく 前倒しで行う自己規律、そして相手への経緯や配慮の有無など仕事の生産性の高さにまつわるすべてがあらわれてしまう。

・メモをとる

⇒どんな与太話でもメモをとることで、こんなこともメモしてくれるのかという可愛げにつながる。また、漏れがなくなる。

・泥臭い仕事をバカにしないこと。つまらなく思える仕事でも、その積み重ねが大きな違いを生む。

・一流の人は「一流のトーン」で話す。声は人格をあらわす。

・良い会話の一番の基本は相手の興味を持つこと。

・自分のための整理ではなく、チームのための整理が大切。

⇒一流の人は自分自身にとってだけでなく、誰にとっても使いやすいように整理し、チーム全体の生産性を高める。

・「運がいい」というのは総じて、リラックスしていて、肯定的で、明るくニコニコ笑っており、一緒にいる人を幸せな気分にさせる。そしてなんといっても、「可愛げ」があるので、いろいろな人が、いろいろな機会を運んでくれる。

・約束した時間を守るということは相手への敬意のあらわれである。

・服装は、自分で「自分を客観的に見られているか」という自己認識能力の度合いを表す。

・まわりがどう思おうが、自分の価値観に基づき主体的に決断を下す。

・勉強ばかりして、啓発貧乏にならないように気を付ける。何のための勉強かの目的を見失わない。

・どんな仕事をすれば会社にとってありがたいか、それを考えて提案すること。受け身の姿勢では、自分の強みと仕事の幅を狭めてしまう。

・収入の面でもやりがいの面でも若くして大成功と呼ばれるほど大稼ぎをしているのは、他の人が動く前に「アーリームーバー」としてリスクをとって飛び込んだ人たちである。

・お土産のコップ選び一つにも徹底的にこだわる。それが仕事への細部へのこだわりにもつながる。

・「これがラストチャンス」と思って、切迫感を持つ。

・給料とポジション以上の仕事をする。

1)もらっている給料以上の働きをする

2)いまの役職以上の仕事をしているか

3)その人がいないと回らない仕事がどれだけあるか

4)その人がいることで組織に何かいい変化があるか

 

・エキストラ・ワンマイル。普通の人がやるであろう努力の一歩先を行く努力をしたかどうか。自分の限界を超える圧倒的努力をしたかどうか。

・誰に対しても丁寧に接する。

自己実現への道⇒「やりたいこと」×「できること」×「社会に要請されること」

・好きな仕事を全部する。5年後どうなっていたいか、それに近づくことをする。

・勝てる分野で勝負する。

⇒「好き」だけで仕事を選んではいけない。才能があり、努力も誰よりもでき、ライバルよりこだわりがあって一流の仕事ができるという「強み」がなければ、趣味にするか仕事にするかの線引きは厳格にしなければいけない。

・自分のモチベーションの源泉と「働く理由」に対する深い自己認識が、自己実現できるキャリアをもつための重要な基本である。

・仕事は人生のためにあり、人生は仕事のためにあるわけではない。

 

【自分が会社にいたことで、どのようによくなったかを自問する】

これを行うことで、会社に対してより強い貢献の気持ちが生まれるだろうし、客観的に自分を見つめ、結果を出すための行動をしなければいけないと感じるはずだ。こうした自問をし続ければ、自然と社長や部門長などの高次での基準の仕事ができるのではないかと感じた。「自分のバリューは何か?」。

 

【「やりたいこと」×「できること」×「社会に要請されること」】

社会に要請されることは何か?、これに対して、生きている中で人々はどういったことに不便を感じているか、ここを改善すればよりよくなるのではないだろうか?そうした視点を常に日常生活に取り入れることで、アイデアが浮かんでくるのだと思う。自分にとっての「やりたいこと」とはたとえつらくても自ら進んで努力ができること、心からときめきを感じることなのではないかと思う。「できること」は「やりたいこと」や「社会に要請されること」に対して、後から肉付けしていけばいいのではないかと思う。つまり、自己実現するためには、まず自分は何をしたいか、そしてそれが社会のニーズとマッチしているか、そこの二つの視点で考えることが重要だと感じた。

 

 

20代でやっておきたいこと / 川北義則

・若さは何よりの宝物である。あらゆる可能性を信じて、どんどん突き進んでいく。

・とにかく何でも見てやろう、何でもやってやろうの精神で仕事に臨む。

・つまらない仕事にもベストを尽くす。つまらないことを一生懸命するのも一つの才能である。

・自分に解決できない問題は絶対に自分には降りかかってこない。

・もう十分やった、と思うほどやってみる。そう思えることが「愚行」である。

・叱られることに強くなる。

・上司、先輩が打ち解けてきてもなれなれしくしない。態度は部下の謙虚さを持つ。

・仕事のデキる人間を目指すなら、徹底して人の話をよく聞くこと。

・当たり前のことを当たり前にする。

・「数字」に強くなること。円高や円安などから経済の背景も知ろうとすること。

・怠けたいなら面倒くさいことを早く片付けてしまうこと。それが結果的に楽である。

・目標には期限を設ける。

・言い訳をしないこと。言いたいことがあったとしても、まず「申し訳ございません」と謝罪をすること。

・大人になるということは、自分の稼ぎで食べるということ。足りないなら足りないなりに過ごすか、バイトでもして稼ぐ。

・愚か者は金を持って死んでいくために貧乏で暮らす。

・「日本のこと」を知らないのは恥である。

・世の中のことをもっと疑いの目で見る

・一流の人、一流のモノに接する

・「食べていければ十分」では夢がなさすぎる

・将来を不安に思うのではなく、今を楽しむことを考える。今を楽しまないで一体いつを楽しむのか。

・悪い想像はしないこと。想像することでその通りになる確率を高めてしまう。未来に対して好ましい想像を膨らますこと。

 

 

【可愛がられる人間になる】

・会社の上司や先輩に好かれること、そうすることでいろいろと教えてくれやすい雰囲気を作り出し、自身の成長にもつながる。アドラーも言っているように、人間の悩みのすべては人間関係をよりよくすることで改善されると思う。そのためには、相手の話をよく聞くこと、可愛がられる行動をとることが非常に重要になるかと感じた。簡単な方法は相手に興味を持ち、相手を好きになること。そうすれば相手もそれを感じ取り、自分にも返ってくる。

 

一流の人、一流のモノに接する

ここでもモデリングというキーワードが結びついた。「一流」にはそれほど人を引き付ける魅力がある。そうした場に積極的に足を踏み入れることにより、その秘訣を知ることができ、自分も少しずつ一流に近づいていくと思う。一流に触れるにはどうしてもお金がかかってしまう、それをためらうことなく行い、いわゆる自己投資することで将来自分自身に返ってくるのではないかと思う。とにかく今に20代のうちに、そうした一流と言われる人やモノに触れ、感性を磨いていきたいと思う。

 

【未来はよくなると思う】

守りの人生ではなく、今を楽しむ。将来が不安だから貯金をする、そうした守りはしないこと。そのためには明日明後日は暗くなるというふうに考えるのではなく、明るい未来が待っているというふうに前向きに生きる。そうすれば、自ずと心から自然とバイタリティが溢れてくるはずだ。

夢をかなえるゾウ3 ~ブラックガネーシャの教え~ / 水野敬也

・夢をかなえたいのなら、それ相応の「痛み」が必要。

・自分の持ち物で本当に必要なものだけを残し、必要のないものは捨てる。

・目標を誰かに宣言する。

 

【一つの分野でマスターするために】

・うまくいっている人のやり方を調べる。

・一度自分のやり方を捨て、うまくいっている人のやり方を徹底的に真似る。

・空いた時間をすべて使う。

 

・合わない人を褒める

・気まずいお願いごとを口に出す。

・今までずっと避けてきたことをやってみる。

・自分の仕事でお客さんとして感動できるところを見つける。

・一度儲けを忘れて、お客さんを喜ばせることだけ考える。

・自分にとって勇気が必要なことを一つ実行してみる。

・余裕のないときにユーモアを言う。

 

・苦しみを楽しみに変えるには、苦しみを乗り越えたときに手に入れられる「楽しみ」を考えつくすこと。そして、苦しみを超える量の楽しみを見出したとき、苦しみは楽しみに変わる。

【苦しみを楽しみに変える方法】

1)目の前の苦しみを乗り越えたら手に入るものを、できるだけ多く紙に書き出す。

2)欲しいものが手に入っていくストーリーを考えて、空想を膨らませていく。

3)手に入れたいものを目に見える形にして、いつでも見れる場所に置いておく。

4)これらのやり方をさらに自分流にアレンジする。

 

 

★良書

 

生きていく上で大切な指針が一言でまとめらているだけでなく、ユーモアたっぷりでサクサク読むことができる。

 

<所感>

一番に感じたことは、「うまくいっている人のやり方を調べる」、つまりモデリングだと感じた。例えば、自分のロールモデルを見つける、一流の人、成功している人がどのようにそうなったのかの要因を知ろうとする。可能であれば、教えを乞う。経営者、上司、先輩、後輩、だれからもよいと思ったところを吸収すること。そのためには自分のやり方を捨てるという素直さ、吸収力も非常に大切だと感じた。

そして、夢をかなえるためには、「痛み」が伴うこと。例えば、早起きをするのにも、自分自身に打ち勝つ、睡魔に打ち勝つという「痛み」が伴う。弱い自分に挑戦するためには、「苦しみを楽しみに変える方法」を実践するのが効果的なのではないかと思う。

 

モデリング:成功している人の方法を素直に真似る

・ベネフィットを描く:夢を達成させることで何を得ることができるかを深く掘利下げる

いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本 / 宗像淳、亀山將

●コンテンツマーケティングとは?

・読者にとって価値あるコンテンツの制作・発信をとおして見込み顧客のニーズを育成、購買を経て、最終的にはファンとして定着させることをめざす一連のマーケティング手法

(メリット)

・コンテンツ制作を内製化することで、広告宣伝費を抑えることができる

・専門家として認識されるようになる

・顧客のロイヤリティを高めることができる(無料で良質な情報を提供することで、いい会社であるという印象を与える

・SNSを通して、情報を自然な形で拡散できる

・ネットの力で幅広い地域を対象にできる

 

・自社にコンテンツを蓄積するため、会社にとって資産となる。

・顧客との信頼関係=接触の頻度×接触の深さ

⇒一度に1:1での接触ではなく、まずはメール、電話などから浅い段階から深いところへと移行する。

・ペルソナ⇒自社の消費やサービスを買てほしい顧客の特徴をわかりやすくまとめたもの

・売り込み型の営業は効果がないどころか、逆に嫌がられる。今の時代はわざわざ営業マンに会わなくてもネットで情報を収集することができる。