(6) ありのままの自分を受け入れるということ
社会人になり、私は大きな壁に直面した。
それは自分の理想(自分はこうありたい、こうあるはずだ)と現実とのギャップである。
つまり、自己評価と他者評価の違いである。
例えば、自分が100できていると思っていても、周りから見れば60。
40の差がある。これがギャップである。
自分が思っていても、実際は他者からの評価がすべてであり、それが現実である。
そして、自分の理想が高い人ほどそのギャップに苦しむ傾向がある。
私含め、多くの人は、そのギャップがあることを認めたくなかったり、目をつむり蓋をしてしまう。それは、至極当然なことだと思う。
なぜなら、攻撃されたと思って、自己防衛に走るのが人間の本能だからだ。
しかし、真の自己成長はそのギャップ、つまり「弱点」に向き合うことから生まれる。
なんでわざわざ嫌な思いをして、弱点に向き合わなければいけないのか?と思われる方もいらっしゃるのではないだろうか。
自分の弱点に向き合うということは、自分自身を愛することにつながる。
それが、仕事での成果、良好な人間関係にもつながってくると私は思う。
では、自分の弱点に向き合うためにはどうすればよいか?
【一番大事なことは、ギャップを受け止める】
人に注意されてしまう、弱点が見えたときに、自分はそんなことない!と考えるのではなく、周りから見るとそうなんだと受け止める。
言い換えると、「健全な自己否定」である。
例えば、飲み会の場で先輩から「気が利かないね」と言われてしまった。仮に、あなたが自分は気を配り行動していると思っていれば、嫌な思いをするだろう。
しかし、そこで、「自分はそうなんだ」といったんありのままを受け止める。
今の自分はこういうところがダメなんだと決して自分を責めるのではく、ありのままをとりあえず受け入れてみる。
自分を責めるとつらいだけだから。
まずは、「自分の弱点は何だろう?」と10個、20個と挙げてみる。
散歩しているときでもいい。
まずは、そこが第一歩。
次は、自分の弱点を改善していくためにはどうすべきかを考えること。
「自分の弱点と向き合う」
それが自分を愛するということにつながるのではないだろうか。