一流の記憶法: あなたの頭が劇的に良くなり「天才への扉」がひらく / 六波羅穣

・ある情報を想起できるようにするには、手がかりとの関連付けが必要である。

・注意を向けるだけで、日常の大半の物忘れを防ぐことができる。例えば、鍵をかけるときに、「いま私は鍵をかけた」と頭の中で言ってみる。朝ごはんを食べるときに、「今日の朝ごはんは、パンと目玉焼きとサラダだ」といった具合に、食べた品目を音声化してみる。あるいは、食べたもののイメージを思い浮かべてみる。たったそれだけでも、覚えておける可能性が高まる。

・短期記憶の中に情報がはっきりと残っている状態でいくら反復しても──いくら口に出して言ってみたり、紙に書いてみたりしても──効果は薄い。

・人の名前を何かと関連付けるとき、その人の服装と関連付けてはいけない。次に会うときにその人が着替えてしまっていれば、その人の名前を思い出せなくなってしまうからである。人の名前を覚えるときには、その人の顔と関連付けなけばいけない。そうすれば、その人の顔が変わらない限り、名前を思い出せるだろう。

・手続き記憶についていえば、間隔を空けずに、反復練習をするので構わない。

・まずは意識的想起を伴う想起練習を十分に行い、そのうえで、あくまで補助的な手段として手続き記憶を利用する。

・想起練習の最適なタイミングは、その日のうちに3回──数秒後、数分後、1時間後──見直す。続いて、翌日に見直し、それでも覚えていれば、1か月後に見直す。5回目の復習でも覚えていれば、後は試験の前に見直すだけで十分。