心の動きが手にとるようにわかるNLP理論 / 千葉英介

NLP・・・Neuro Linguistic programming(神経言語プログラミング

⇒人がどのような仕組みで現実を認識しているかを、神経(人間の五感)と言語の観点から研究したもの。

 

・コミュニケーションの半分以上は、聴くことである。そして、「聴く」ためには相手に質問をすることである。

・相手は視覚、聴覚、体感覚のどのタイプか(代表システム)を理解し、それに合わせて言葉を使う。

・人を育てたり、あるいは自分が何か長期的な成功をしようと思ったときには、過去に自分が達成した成果や実績をしっかり認識し、自分の中に保存しておくことが大切である。そうすることで、自分の中で「あの方法や状態だとうまくいった」と認識しておくと、それを次の段階で生かすことができる。

・「うまくいかない」と思うのは、その人にうまくいった経験があるからである。かつての成功体験があるからこそ、今うまくいっていないことがわかる。

 

■ゴール設定の8つのフレーム

1)あなたの欲しい成果は具体的に何か

2)成果が手に入ったらどのようにわかるか

3)成果は、いつ、どこで、誰と作るか

4)それを手に入れるとどうなるか

5)あなたがすでに持っているリソースは何か

6)現在、成果を手に入れるのを止めているものは何か

7)成果を手に入れることは、あなたにとってはどのような意味があるか

8)では、はじめの行動は?まず何から始めるか

 

・少し背伸びするような目標を立てた方が、意欲・やる気が増して、もっと伸びる可能性がある。

 

ラポール・・・人と人の間に心の橋をかけること、つまり心と心が通い合っている状態のこと

・バックトラッキング・・・相手の話を伝え返すこと。相手の直前の語尾をそのまま返す、話が長い場合はまとめて返す、相手の使ったキーワードを返す。私はあなたの話を聞いていますよということを示すことが目的である。

・ペース&リード・・・相手のペースに同調する。そして自分のペースにリードする。

ミラーリング・・・相手の動作に合わせて動く。

 

・相手の話に反論したいときでも、受け止めた後に、「でも」などの否定語を使わない。「そして」でつなぐ。

・難しい、無理など思うことがあれば、「もしできたとしたら」と前向きに捉えるようにする。

・できない20%に目を向けるのではなく、できた80%に目を向ける。

・コミュニケーションにおいて、言葉は7%、38%が音調(声の調子)、残りの55%は視覚つまりボディランゲージ(表情、ジェスチャー、姿勢等)である。

 

<所感>

ラポールに関して、良好な人間関係を築いていくのに必要な方法だと感じた。例えば、ミラーリングでは相手と同じ料理を頼むことも一つだと思う。そうすると、「好みが同じなんだ」ということで、親しみが相手に生まれるだろうし、距離感も近くなってくるかと思う。

・うまくいかないと思った時は、過去のうまくいった時の状況を思い起こし、前向きに考えるようにする。そのために常日頃から小さな成功体験を蓄積していくことが大切だ。