0ベース思考 / スティーヴン・レヴィット、スティーヴン・ダブナー

・子どもの学力の低下⇒果たして学校教育のせいか?実は家庭に問題があるのではないか?そういった視点で物事を考えること。

 

<所感>

「常識を疑う」、これが最も伝えたかったことではないかと思う。大人になるにつれて、様々な知識が付き、先入観で囲まれることになる。常識を疑うとは言葉では簡単に表現できるが、実践するのは非常に難しいかと思う。常日頃から、A=Bということに対して、本当にそうであるのか?そうした疑問を抱くことが重要となってくる。

常識を疑うということは今当たり前にやっていることを違う方法に変えたり、そもそもその工程をなくしたりということにつながるため業務改善にも十分につながってくると言える。

まずは、生きている中で自然にA=Bと考えてしまっていることに疑問を呈すことから始めていきたい。

20代のいま、やっておくべきお金のこと / 中村芳子

・若い時からお金のことを考えておかないと、人生やりたいことがやれなくなる。

・未来の自分へのプレゼントが「貯金」である。

・20代ではとにかく仕事力の土台を磨く。

・5年、10年と将来を見据えて、そのために今の行動をとる。

・口座は複数持ち、それぞれの役割を持たせる(例:生活、殖やす、緊急等)

・新聞を読まないやつはこの先生き残れない。

 

<所感>

お金を貯めるには攻めと守りがあるということ。攻めは収入自体を増やす、守りは支出を抑える。収入を増やすには、自身がスキルアップすることで仕事から得ることができる収入が増える。支出を抑えるには、社会保険料や税金などの費用を抑える方法を学ぶことなどが言える。両方をバランスよく身に着けることで最大限のお金を生み出すことができる。

本書は決して、お金を貯めるための方法、例えば株などの投資のことを語っている本ではないと感じた。どちらかというとこれからの時代を生き抜くためには、どういう行動をとっていくべきかが核となっており、そこでお金が生きる上で必要不可欠なので触れているように思える。

「若いうちは仕事の実力をつけること」、これが一番自身に響いた気がする。そのためには、仕事で成果を出すための勉強をすることが重要である。専門知識であったり、行動規範となる一流のビジネスマンの心構えが必要だと思う。

超一流の雑談力 / 安田正

オノマトペを使うことでひきつける話になる

(例:雨が降ってきた⇒雨がザーッと降ってきた)

・一文を短くし、リズミカルに話す

・開口一番は「よろしくお願いします!」から

・笑い話は記憶に残りにくいが、興味のある話は記憶に残りやすい。funnyではなくinterestingな話題を持っておく。

・相手の興味を見極めたうえで実用的なウンチクを伝える。

・自分の得意分野を磨く。一方でどんな人にも対応できる話題も持つ。

・相手の話に価値があるというリアクションをとる。

・「そうですね」で止めずに、「一言足して」返す。

・オウム返しで相手の話を引き出す

(例:(相手)この前、マラソン大会に出ました⇒(自分)マラソン大会に出られたんですか?)。これで終わるのではなくて、プラスワンで例えば、「フルマラソンですか?」などを加える。

・何か特別なことをされているんですか?などの質問で相手が自然と語りだしてしまう質問をする。自分が生活の中で頑張っていることやこだわっていることを褒められれば誰でもうれしくなる。

・会話が終わったら、相手との会話の内容をメモにとる。そして2回目以降の会話の話題につなげる。

・家を出た瞬間から口角を上げる。

・話を少しだけ盛る。

・相手を褒めるときはつぶやき褒め。つぶやくように感想を言う、相手を褒める。

・クッションを入れる癖をつける

(例:お忙しいところ恐縮ですが、 / 恐れ入りますが、など)

・間で緩急をつけ、相手の注意を引く。大事な話をするときは、少し溜める。

・お会計のときに店員さんと一言話す。

 

 

<所感>

・「一言プラス」を心がける

⇒まだ会話が始まっていない場合、一言話しかけるだけで会話が広がってくる、それは今までの経験から言えることである。その一言を発するのに非常に勇気がいるけれど、その一言を発すれば自然と物事が動き始める。すでに会話が始まっているときも、一言増やすだけで相手は自分と話してくれる態勢なんだと思ってくれて、良好な関係にもつながるかと思う。

・口角を上げる

⇒これをすることで、話しかけやすい人、つまりおもしろい人なのではないかと思われるのではないだろうか。いつも表情がなく、話しかけづらいというのではなく、軽く口角を上げる、そうすることで自身の気持ちも明るく前向きになるかと思う。

 

話をおもしろく話すには、芸人の話し方が非常に勉強になるのではないかと思う。オチの持っていきかたやリズム、テレビを観て学びにつなげたいと思う。

僕らが毎日やっている最強の読み方 / 池上彰、佐藤優

・雑誌や書籍などを読むことは「目的」ではなく「手段」である。インプットしたことをアウトプットしなければ意味がない。

・世の中を知るには新聞、世の中を理解するには書籍がベースである。土台となる知識は教科書や学習参考書で学ぶ。

・新聞は1社だけだと、その新聞社のバイアスになかなか気づかない。2紙以上を読み多角的な情報収集を行う。新聞社にはそれぞれの立場や姿勢がある。

・記事の中身を読むのではなく、見出しを中心に目を通し、気になった記事に関しては詳細を見る。

・日本の媒体だけでなく海外の媒体にも目を向ける。そうすることで、日本であまり取り上げられない海外のニュースや日本のことも客観的に知ることができる。

・知りたいことだけを知れるのがネット。雑誌は興味や関心、視野を広げてくれる。ただし、娯楽で読むもの。

フォーリン・アフェアーズ・レポートはアメリカの立場や外交政策を知るには格好の媒体である。また、国際情勢も知ることができる。

・日本語で読めるものはまず日本語で読む。本当に気になったものは原文で読めばいい。

・世の中の多くの人が関心を持つ問題に関しては、関心を持つこと。

・ネットでの多くの情報が2次、3次情報であることを理解しておく。

・良い本に出会うためのコツは本をたくさん買うこと。だから迷ったら買う。

・本を読んだらそれでおしまいにせず、その内容お自分の中できちんと消化する時間が必要である。

・外国語学習に必要なのは「モチベーション」「時間」「お金」

 

 

<所感>

著者の二人がどのように知識を蓄えているかの方法論が書かれている書籍であった。二人とも日本人であるが、海外のテーマを仕事上取り扱うということもあり、媒体が日本のものだけでなく、海外のものにも目を通すということであった。

(これからの行動につなげたいこと)

・1日5分でもいいから新聞2社に目を通す習慣を持つ。

・日本の媒体だけでなく、アメリカのCNNやイギリスのBCCにも目を通し、世界で起きているニュースを知ること、日本に関するニュースを見てどのように評価されているを知る。(例:ウォールストリートジャーナル日本版、フォーリン・アフェアーズ・レポート)

・何か新たに知りたいと思ったとき、あるいはわからないことに関しては参考書や基礎の本から初めて、基礎知識を固める。

・インプットだけにとどまらず、アウトプットできるようブログなどで自分の言葉で書き出す。

イーロン・マスク 未来を創る男 / アシュリー・バンス

・生涯の職業として人生をかける

・世界にどれほどの影響力をもつのか

・成し遂げられないなら死ぬしかない

・社員が一日20時間働いたと思ったら、イーロンは23時間働いている

・自分の基準でない仕事をする社員はクビにする

・人類の進歩に貢献すると考えられる技術であれば、彼はとことん追求する

 

<所感>

とにかくモーレツに働く人物、そのように感じた。上記も記載したが、結果をこだわるあまり、社員を簡単に首にする。

根底にあるのは「世界を変える」、そうしたところにあるのではないかと感じた。影響力の小さな仕事ではなく、世界にどれほどの影響力を持つのかという指針があるからこそ、電気自動車の開発やロケット開発、太陽光発電などに参入したのだと思う。

彼にとって、仕事=人生、それが当たり前のように思える。だから、できれば食事や睡眠がなければいいのように思っていることだろう。

この世に生を受けたからには、全力で生き抜く、不可能と思えることに挑戦する、そうした生きることに対する貪欲さというものを最も感じた。

LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略 / リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット

・世界的な平均寿命の伸び

⇒10年ごとに2~3年の平均寿命の伸びがある。日本では、2007年に生まれた子どもの半数が107歳より長く生きると予想されるが、これは今後も伸びていくだろう。

・平均寿命上昇の要因としては、健康、栄養、医療、教育、テクノロジー、衛生、所得といった多分野での改善が関係している。

・3ステージモデル(教育⇒仕事⇒引退)は崩壊しつつある。

・技術の進歩により、従来の雇用もなくなってくる(AIや3Dプリンター)

イースタリンのパラドックス⇒豊かな人ほど幸福な傾向はあるが、国の平均所得と国民の平均的な幸福度の間に直接の関係は見られない。つまり、所得以外の要因が人々の幸福感を左右していることになる。

・一つの分野の専門技能を習得するだけでは、長い勤労人生を通して生産性を維持できなくなるだろう。

・今までよりも広く多様性に富んだ人的ネットワークに触れることで、視点が変わる。

・マルチステージの人生を前提にし、年齢を基準にするのはやめる。

 

 

本書は、世界的に平均寿命が伸びているということを前提にしたうえで、人生を100年として生きる計画を立てるということがメインテーマだと感じた。

〇歳で引退して、△歳まで生きるとするなれば、どれくらいの引退資金が必要なのか、そうした長期スパンで物事を考えることが必要だと感じた。「資金計画」という言葉は頻出しているため、経済的な面でもプランを立てる必要がある。

仮に30歳で次の仕事への移行段階と考え、1年ほど休暇を取ることも長い人生の中で今後あってもいい考え方となってくるのではないかということも感じた。本書では、「アルゼンチンとチリを旅し、そこでラテン文化を知り、スペイン語を身に着ける」ということが挙げられており、そこからビジネスにつなげることも選択肢の一つである。

今までのように就職して、老後を迎えるという慣習ではなく、100年という人生をいくつかの段階を設けて歩んでいくことが新たな生き方であると感じた。

例えば引退後に海外で学校を作っている夫婦もあったり、何歳でどういった段階を進むかという固定観念は取り払っていかないといけないということも感じた。

まずは、将来の大まかなプランについて考えることが第一歩であると思う。

 

マルチステージの人生を前提にし、年齢を基準にするのはやめる。

最強の働き方 / ムーギーキム

・メールは即リプライ

⇒メールを瞬時に返すことには、いまある仕事を後回しにしない自制心、何事も締め切り寸前ではなく 前倒しで行う自己規律、そして相手への経緯や配慮の有無など仕事の生産性の高さにまつわるすべてがあらわれてしまう。

・メモをとる

⇒どんな与太話でもメモをとることで、こんなこともメモしてくれるのかという可愛げにつながる。また、漏れがなくなる。

・泥臭い仕事をバカにしないこと。つまらなく思える仕事でも、その積み重ねが大きな違いを生む。

・一流の人は「一流のトーン」で話す。声は人格をあらわす。

・良い会話の一番の基本は相手の興味を持つこと。

・自分のための整理ではなく、チームのための整理が大切。

⇒一流の人は自分自身にとってだけでなく、誰にとっても使いやすいように整理し、チーム全体の生産性を高める。

・「運がいい」というのは総じて、リラックスしていて、肯定的で、明るくニコニコ笑っており、一緒にいる人を幸せな気分にさせる。そしてなんといっても、「可愛げ」があるので、いろいろな人が、いろいろな機会を運んでくれる。

・約束した時間を守るということは相手への敬意のあらわれである。

・服装は、自分で「自分を客観的に見られているか」という自己認識能力の度合いを表す。

・まわりがどう思おうが、自分の価値観に基づき主体的に決断を下す。

・勉強ばかりして、啓発貧乏にならないように気を付ける。何のための勉強かの目的を見失わない。

・どんな仕事をすれば会社にとってありがたいか、それを考えて提案すること。受け身の姿勢では、自分の強みと仕事の幅を狭めてしまう。

・収入の面でもやりがいの面でも若くして大成功と呼ばれるほど大稼ぎをしているのは、他の人が動く前に「アーリームーバー」としてリスクをとって飛び込んだ人たちである。

・お土産のコップ選び一つにも徹底的にこだわる。それが仕事への細部へのこだわりにもつながる。

・「これがラストチャンス」と思って、切迫感を持つ。

・給料とポジション以上の仕事をする。

1)もらっている給料以上の働きをする

2)いまの役職以上の仕事をしているか

3)その人がいないと回らない仕事がどれだけあるか

4)その人がいることで組織に何かいい変化があるか

 

・エキストラ・ワンマイル。普通の人がやるであろう努力の一歩先を行く努力をしたかどうか。自分の限界を超える圧倒的努力をしたかどうか。

・誰に対しても丁寧に接する。

自己実現への道⇒「やりたいこと」×「できること」×「社会に要請されること」

・好きな仕事を全部する。5年後どうなっていたいか、それに近づくことをする。

・勝てる分野で勝負する。

⇒「好き」だけで仕事を選んではいけない。才能があり、努力も誰よりもでき、ライバルよりこだわりがあって一流の仕事ができるという「強み」がなければ、趣味にするか仕事にするかの線引きは厳格にしなければいけない。

・自分のモチベーションの源泉と「働く理由」に対する深い自己認識が、自己実現できるキャリアをもつための重要な基本である。

・仕事は人生のためにあり、人生は仕事のためにあるわけではない。

 

【自分が会社にいたことで、どのようによくなったかを自問する】

これを行うことで、会社に対してより強い貢献の気持ちが生まれるだろうし、客観的に自分を見つめ、結果を出すための行動をしなければいけないと感じるはずだ。こうした自問をし続ければ、自然と社長や部門長などの高次での基準の仕事ができるのではないかと感じた。「自分のバリューは何か?」。

 

【「やりたいこと」×「できること」×「社会に要請されること」】

社会に要請されることは何か?、これに対して、生きている中で人々はどういったことに不便を感じているか、ここを改善すればよりよくなるのではないだろうか?そうした視点を常に日常生活に取り入れることで、アイデアが浮かんでくるのだと思う。自分にとっての「やりたいこと」とはたとえつらくても自ら進んで努力ができること、心からときめきを感じることなのではないかと思う。「できること」は「やりたいこと」や「社会に要請されること」に対して、後から肉付けしていけばいいのではないかと思う。つまり、自己実現するためには、まず自分は何をしたいか、そしてそれが社会のニーズとマッチしているか、そこの二つの視点で考えることが重要だと感じた。